永久にヒゲ脱毛するときのリスクと後悔しないための対策

ヒゲ脱毛は、クリニックでレーザーを照射すると永久的な効果が期待できます。毎日の面倒な自己処理からも解放されるでしょう。その代わり様々なリスクがあるため後悔しがちです。どのような点に気をつければいいのでしょうか。

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ヒゲの永久脱毛にかかる時間とは

たとえクリニックでヒゲ脱毛するにしても1回だけレーザーを照射して終わりではありません。効果を実感するには何回か通う必要があります。なぜならヒゲに限らず人間の体毛には「毛周期」があるからです。大きく分けて成長期、退行期、休止期の3つがあります。

成長期は毛根の毛母細胞が活発に分裂して、体毛が皮膚の外へ向けて伸びる時期です。退行期になると毛母細胞の分裂が止まってメラニン色素が少なくなり、伸びていた体毛が毛根ごと離れて自然に抜けます。しばらく休止期に入り、再び成長期を迎えて新たなサイクルに入るのです。

一般的なレーザー脱毛はメラニン色素の黒い色に反応して毛根の中の「毛乳頭」と呼ばれる部分を破壊します。毛周期の中でレーザーの効果があるのは成長期だけです。ヒゲの毛周期は約6ヶ月が1つのサイクルであり、そのうち成長期は2~3ヶ月ほどあります。

さらに体毛はすべての毛穴から同時に生えているわけではありません。クリニックによって見解は異なりますが、ヒゲの場合は10~30%くらいが生えているといわれています。つまり、理論上すべてのヒゲにレーザーを照射するには4~10回ほどの施術が必要です。

もう一つ、ヒゲは他の部位より生えている密度が濃くて見た目が黒々としています。同じようにレーザーを照射すると過剰に反応して強い痛みが生じたり、ヤケドに似た炎症を起こしたりする恐れがあります。安全のためにはレーザーの出力を下げなければいけません。当然、1回あたりの効果は弱くなります。

以上のことからクリニックのヒゲ脱毛は他の部位よりも通う回数が多くなり、期間も長くなります。個人差はありますが、自己処理が楽になる程度なら5回前後、目立たなくするなら10回前後、ツルツルを目指すなら15回前後が目安です。

最初のうちは毛周期に合わせるので2~3ヶ月おきに通いますが、ある程度脱毛が進んでくると次の施術はヒゲが生え揃ってからになります。多くのクリニックでは4回目以降から不定期になるようです。最低でも半年、できれば1年以上かかると見込んで計画したほうがいいでしょう。

ちなみにサロンで行う光(フラッシュ)脱毛はレーザーよりも効果が弱く、通う頻度は一緒ですが回数や期間は1.5~2倍くらいになります。また電気針(ニードル)の脱毛は退行期のヒゲも施術可能です。同じレーザーでも「バルジ領域」という発毛因子を生み出す部位にダメージを与える「蓄熱式」も同様に休止期以外の施術が可能です。

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ヒゲ脱毛をして後悔?後悔した事例について

肌が荒れてしまう

ヒゲにレーザーを照射すると、メラニン色素が反応して高熱が発生します。その熱で毛乳頭を破壊するのです。温度は250℃ほどになります。クリニックで使用する機器は冷却機能を備えてレーザーを照射すると同時に冷やしますが、その熱は周囲に広がり肌はヤケドに似た炎症を起こします。例えばヒリヒリしたり、赤く腫れたりするなどです。

炎症を起こした肌は水分が逃げてバリア機能が衰えてしまい、外部からの刺激に弱くなります。皮脂やホコリ、空気中のチリなどが詰まって「毛嚢炎」になる場合もあります。肌がボコボコして見映えが良くないだけでなく、痛みや痒みなどの不快感も伴うでしょう。

施術後何日間かはヒゲが剃れない

レーザーの照射後に肌が敏感になるのであればヒゲ剃りも制限されそうですが、多くのクリニックでは翌日以降なら問題無しとしています。もちろんカミソリのような直に刃が触れて皮膚を傷つける方法はしばらくNGで、あくまでも電気シェーバーをはじめとする安全な方法に限られます。毛抜きや除毛クリーム、ワックスも同様です。

ただし施術から数日間は思うようにヒゲを剃れないかもしれません。レーザーを照射した影響でヒゲが柔らかくなり毛先も丸くなっているからです。電気シェーバーを滑らせても、ヒゲが刃に引っかかってくれません。そのため一時的にヒゲが濃くなったように見えます。接客や営業など人と対面する機会が多い仕事をしているなら悩みどころです。

レーザーでダメージを受けたヒゲは3日後あたりからポロポロ抜けてきます。特にタオルで拭いた時に絡まりやすいようです。毛抜きで引っ張りたくもなりますが、無理すると炎症を起こす恐れがあり、それがレーザーを照射したヒゲでなければ毛周期を狂わせる原因になります。自然に抜けるのを待ちましょう。2週間も経てば落ち着いて再びヒゲも剃りやすくなるはずです。

日焼けできない

クリニックでヒゲ脱毛に使われるレーザーはメラニン色素の黒い色に反応します。体毛だけでなく皮膚のメラニン色素にも反応するので、日焼けしていると照射できません。日焼けが治まるまで次の施術ができず、せっかくの毛周期を逃す恐れがあります。日常生活で日焼けする程度なら問題ないと判断するクリニックもありますが、脱毛中はできるだけ日焼け止めを塗って予防しましょう。

二度とヒゲが生えてこない

レーザーによるヒゲ脱毛で最も多い後悔です。レーザーを照射すると体毛を成長させるための組織が破壊されてしまうため、その毛穴からは二度と生えてきません。永久脱毛の定義は「最後に施術してからの再生率が20%未満」ですが、再生したとしても以前より細くて薄い毛になる場合がほとんどです。

市販のアイテムを使って濃いヒゲを薄くするのは容易ですが、レーザーで施術した後にヒゲを生やすのは困難です。もしかしたら今後好きになる相手がヒゲ好きかもしれませんし、外国で仕事するときはヒゲを生やしていたほうが有利な場合もあります。本当に永久脱毛していいのか十分に考えたいところです。

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ヒゲ脱毛で失敗しないために気をつけること

レーザーを使ったヒゲ脱毛は肌に大きな負担をかけます。腫れたり赤みが残ったり毛嚢炎を起こしたりしたら、見た目も気になるでしょう。クリニックではレーザーを照射した後にクールダウンしたり、炎症が広がるのを防ぐための塗り薬や飲み薬を処方してくれたりします。これらを指示どおり使うと共に、肌を刺激しないよう気を付けるのが大事です。

例えば施術当日のヒゲ剃りは避けるべきですし、サウナや運動、飲酒のように体温が上がったり血流が良くなったりする行為も1週間くらい控えたほうが良さそうです。紫外線もダイレクトに受けてしまうので、マスクを付けるなどして保護しましょう。施術の回数が少なければ紫外線の量が多くなる4~9月を避ける方法もあります。

効果は永久に続くからこそコース選びも重要です。クリニックにもよりますが顔全体のヒゲを脱毛する場合、1回あたりの料金は1~10万円くらいです。お得に脱毛できるよう多くのクリニックではコースを用意しています。5~6回が標準で10回や無制限のところもあります。

確かに回数が多いほどお得にはなりますが、早めに効果を実感して施術を止めてしまうと残りの分が無駄になってしまいます。無理に元を取ろうとすれば、思った以上に脱毛されて後悔するかもしれません。仕事で忙しかったり転勤があったりする人は最後までコースを消化できるかも検討したいところです。

まずは自分がどれくらいのヒゲ脱毛を目指すのか明確にして、その上でコースを決めましょう。カウンセリングで相談すると、医師がヒゲの状態を見ておおまかな回数や期間を説明してくれます。

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まとめ

クリニックでのヒゲ脱毛はレーザーを使うので多くのリスクがあります。回数も期間もかかって料金も気になるところです。その代わり永久の脱毛効果があります。施術を受けるときはカウンセリングでこうしたリスクを確認し、納得した上で後悔しない脱毛をしましょう。