ヒゲ脱毛に必要な施術回数は?

ヒゲ脱毛に必要な施術回数は?

ヒゲ脱毛は、1回レーザーや光を当てるとすべてが抜けて二度と生えてこないわけではありません。脱毛効果を実感するには何回も施術を受ける必要があります。では実際にどれくらいの施術回数で満足できるのでしょうか。

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ヒゲ脱毛は永久にヒゲが生えてこないわけではない

「永久脱毛」という言葉から、クリニックやサロンで受けられるレーザー脱毛は生涯ツルツルのままでいられるイメージがあるかもしれません。けれども実際はレーザー脱毛や光脱毛を受けても数年後にムダ毛が生えてくるケースは多々あります。

アメリカの米国電気脱毛協会によると、永久脱毛の定義は「最後に脱毛の施術を受けてから1ヶ月後のムダ毛の再生率が20%以下」の状態を指しています。つまり8割のムダ毛が減っていれば永久脱毛といえるのです。そのため永久脱毛ではなく「長期にわたって高い減毛率を維持できる脱毛方法」と解釈するのが正解です。

クリニックのレーザー脱毛は、この定義を満たせる施術方法としてアメリカのFDA(アメリカ食品医薬品局)から認可されています。黒い色に反応するレーザーをムダ毛に照射すると250℃くらいの高熱が発生し、発毛の源となる毛乳頭を破壊する方法です。

ただしレーザー脱毛の効果を発揮するには成長期のムダ毛である必要があります。人間の体毛には「毛周期」という発毛サイクルがあり、1つのサイクルの中に成長期、退行期、休止期の3つがあります。

成長期は毛乳頭の毛母細胞が活発に分裂して毛が成長します。やがて退行期に入ると成長が止まって毛乳頭が萎縮し、毛根から離れた毛が抜け落ちます。その後休止期に入り、バルジ領域から分泌された発毛因子を毛乳頭が受け取れば再び成長期が始まります。

レーザー脱毛は毛乳頭を破壊しなければいけません。退行期はムダ毛と毛乳頭がつながっておらず、休止期はそもそも毛乳頭がありません。そのため成長期でなければ効果を発揮できないのです。毛周期はムダ毛の部位によって異なり、ヒゲの場合はとくに早く2~3ヶ月くらいと言われています。

さらにムダ毛は常にすべての毛穴から生えているわけではありません。ひとつの部位においても各毛穴の毛周期はバラバラで、同時に生えているのは全体の1~2割程度と言われています。理論上、すべてのムダ毛にレーザーを照射するには2~3ヶ月おきに合計5~10回ほど施術を受ける必要があります。とくにヒゲは同時に生える量が少ないので施術回数は他の部位よりも多めです。

なお、エステサロンで受けられる光脱毛にレーザーほどの効果はありません。レーザーで脱毛をするのは医療行為に当たるため、医師法の第17条により医師以外が施術するのは禁止されています。エステサロンで使う光にも毛乳頭にダメージを与える効果はありますが、レーザーに比べると出力が弱いので、完全に破壊するまでには至りません。ただし施術を続けている限りは一定の減毛や抑毛効果は期待できます。

肌の弱い方、痛みが苦手な方はサロンでの光脱毛で徐々にヒゲ脱毛を進める方がいいでしょう。

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ヒゲ脱毛は効果がなくて後悔・・・そんなことはない!

レーザー脱毛や光脱毛にかかる費用は高額で、ヒゲ脱毛の場合は範囲によりますが1回あたりレーザーで2~5万円、光脱毛で数千円~2万円ほどかかります。できれば費用なりの効果を期待したいところですが、実際は目に見えて脱毛できているわけではないので後悔します。

これにはいくつかの理由があります。レーザー脱毛や光脱毛をする時は事前にムダ毛を剃って施術を受けます。レーザーや光を照射すると破壊された毛乳頭からムダ毛が離れるので、日が経つにつれて自然にポロポロと抜け落ちます。その間に休止期から成長期に移行したムダ毛が生えてしまうため、それほど効果を実感できません。

また多くのクリニックではレーザーに対する反応を見るために、1回目はあえて弱い出力で施術をおこなっています。レーザーの出力を表す単位は「ジュール」ですが、通常は15ジュールくらいのところを初回は8ジュールくらいに抑えています。

一方、光脱毛の場合はそもそもレーザー脱毛の照射出力より弱く一定に設定されているため1回目から通常の出力で照射されます。

レーザー脱毛を始めた頃はムダ毛の量が多いため、通常の出力ではレーザーが反応し過ぎて痛みを強く感じます。とくにヒゲは他の部位よりも皮膚が薄く、すぐ下に頭蓋骨があるので時には耐えられなくなるほどです。痛みのあまり施術を続けられなくては意味がありません。そこで最初の頃は出力を弱くして、ある程度脱毛が進んでから本来の出力で施術します。

その点、もともと出力が弱く設定されている光脱毛であればレーザーよりも痛みが少なく、施術を受けられます。

本来の脱毛効果を実感するには最低でも3回以上施術を受ける必要があります。これでクリニックであれば約30%、サロンであればその半分程度脱毛できたことになるので、その辺りから効果を実感できるようになるはずです。

なお、脱毛効果を感じられない他の理由に「打ち漏れ」があります。たとえば部分的にポツンとムダ毛が残っている状態です。施術ではひとつの部位に満遍なくレーザーや光を当てるべきですが、まれに打ち漏れが生じてしまう場合があります。とくにレーザーであれば照射口が丸い、古い機種にありがちです。医師やサロンスタッフの技術にも左右されます。

最近の機器はおおむね照射口が広く、四角くなっているので、こうした打ち漏れは減少する傾向にあります。またクリニックやサロンによっては、打ち漏れがあった場合に無償で対処してくれるところもあります。

また、同じレーザーを使う脱毛機器でもバルジ領域にダメージを与えるタイプは、施術後にムダ毛が抜けません。なぜなら毛乳頭にダメージを与えているわけではなく、ムダ毛がつながったままだからです。

バルジ領域は前述のとおり発毛因子を分泌して毛母細胞の分裂を促します。そこでバルジ領域を破壊すれば発毛因子が分泌されず、毛母細胞も分裂できないのでムダ毛は生えないという理論です。すでにあるムダ毛はそのまま成長しますが、退行期に入って抜けると休止期が終わっても次のムダ毛は生えてこないので、そこで初めて脱毛効果を実感できます。

このように1回目で脱毛効果を実感できない理由はいろいろあります。あらかじめカウンセリングでも説明されますが、不安であれば医師やサロンスタッフに相談してみましょう。

ヒゲ脱毛の効果を感じるには〇回は必要!

では実際にヒゲ脱毛の効果を感じるには、何回の施術が必要なのでしょうか。

□1回目~3回目

1回目はほとんど変化がないように思えます。2回目の施術を受けたあたりからヒゲの生えるスピードが遅くなり自己処理が少し楽になった印象を受けます。3回目になると、まだ自己処理は必要ですがヒゲの量が減ってきたと実感できるはずです。

□4回目~6回目

このあたりから多くの人が脱毛効果を実感できます。もちろん自己処理をせずにヒゲを伸ばせば相変わらず目立ちますが、すでに半分のムダ毛にレーザーや光を照射しているので実際の量も減っているはずです。

多くのクリニックやサロンでは1つのコースを5回分に設定しており、ここがヒゲ脱毛のゴールにするのか継続にするのかを判断する目安でもあります。毎日の自己処理を楽にするのが目的であれば、この時点で満足できるでしょう。ただし自己処理を不要にするには、もう少し回数が必要です。

□7回目~10回目

この頃になると効率良くレーザーを照射するために、ある程度ヒゲが生え揃ってきてから施術を受けるようになります。10回も照射すれば約80%の脱毛が完了し、自己処理は残っているヒゲが目立ってきた時に剃るだけです。ほとんどの人はおおむねこの回数で満足します。

またヒゲ脱毛をした毛穴は徐々に小さくなっていきます。自己処理の回数が減るためにカミソリなどによる皮膚への負担とも無縁です。その結果、10回も施術を受けると肌がきれいになったように感じられるでしょう。

□11回目以上

この回数になると完全脱毛を目指す人向けです。15回目でかなりツルツルしますが、細かい産毛はまだ残っています。なかなかヒゲが生え揃わないため施術を受ける間隔がさらに広がり、20回目が終わる頃には4年近い年月が経っているでしょう。クリニックやサロンの中には2~4年間回数無制限で脱毛できるプランを設けているところもあります。

□必要回数と効果には個人差がある?

ここまで紹介した回数と効果はあくまでも目安であり、ムダ毛の量や密度によって個人差があります。もともとヒゲが少ない人であれば5回でも十分に満足できたという方もいますが、逆にヒゲが濃いと10回でも物足りなく感じるでしょう。

どれくらいの回数が必要なのかは最初のカウンセリングで説明されますが、予算や目的に応じてゴールを明確にするのが大事です。もし自己処理が楽になるレベルで良ければ5回コースを、ツルツルを目指したりヒゲが濃かったりするなら無制限コースを選択するといいでしょう。

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ヒゲ脱毛で使われるおすすめレーザー紹介

ヒゲ脱毛で使われる機器は数種類あり、それぞれ特徴や性能が異なります。またクリニックとエステサロンでも使用する機器は異なります。

□サロンでヒゲ脱毛に使われる機器は?

エステサロンはレーザーを使った脱毛ができないので、代わりにIPL(インテンス・パルス・ライト)やキセノンフラッシュランプという特殊な光を使って毛乳頭にダメージを与えます。ただし出力はレーザーよりもはるかに低いため永久脱毛はできません。その代わりレーザーよりも痛みは少ないといわれています。

光でレーザーと同様の減毛効果を得るためには1.5~2倍以上の施術回数が必要です。1回あたりの単価は安いですが、総費用はレーザーを上回る恐れがあります。また、サロンではどんなに痛みが強くても麻酔を使えず、万が一の事態が発生しても治療を受けられません。

一方でこれらの光には皮膚を刺激してコラーゲンの生成を促す作用があり、照射するとムダ毛を処理できるだけでなく肌を引き締めてくれる効果があります。

□レーザー脱毛機器の違い

クリニックで脱毛に使う機器にもレーザーを発生させる素材や冷却方法などの違いがあります。とくに大きな違いは波長の長さです。基本的にレーザーなどの光は波長が長いほど皮膚の奥まで届きます。ヒゲは根深いため波長の長い機器の方が脱毛に向いているのです。

多くのクリニックでは複数の機器を揃え、あらゆるムダ毛に対処できるようにしています。痛みの少なさでいえば「メディオスターNeXT PRO」が、ヒゲを脱毛するなら「ジェントルヤグ」がおすすめですが、どの機種を使うかは医師が判断することで、自ら指定することはできません。思ったほどの効果を得られない、どうしても痛みに耐えられない場合に初めて機器が交換されます。

以下にクリニックやサロンでよく使用される機器の特徴や性能を見ていきましょう。

□メディオスターNeXT PRO
ドイツのアスクレピオン社によるレーザー脱毛機器で、蓄熱式のダイオードレーザーです。施術中の痛みの少なさから人気が高まっています。蓄熱式とは発毛因子を分泌するバルジ領域に熱を蓄えて破壊し、ムダ毛の再生を防ぐ方法です。従来の毛乳頭にダメージを与える方法に比べると高熱を必要としないので、それほど痛みを感じません。じんわりと温かさが伝わってくる感じがします。

他にも従来の方法では施術できなかった日焼けした肌にも対応可能で、産毛も脱毛できるというメリットがあります。ただし蓄熱式は登場してから日が浅いため、FDAから認可はされていますが脱毛効果の永続性については疑問視されています。

□ライトシェアデュエット
イスラエルのルミナス社によるレーザー脱毛機器で、メディオスターNeXT PROと同じダイオードレーザーですが、こちらは従来の毛乳頭を破壊するタイプです。ハンドピースで照射する部位を吸い込み、より近い距離から狭い範囲でレーザーを照射できます。さらに冷却装置も付いているので痛みを軽減できます。照射口が四角くて打ち漏れを防げるところも魅力です。

□ジェントルレーズ
アメリカのシネロン・キャンデラ社によるレーザー脱毛機器で、毛乳頭を破壊するタイプのアレキサンドライトレーザーです。機器代金が安いので多くのクリニックに導入されています。ただし波長が755nmと短いため皮膚の浅いところまでしかレーザーが届かず、どちらかといえば体毛が細い女性向けの機器です。

□ジェントルヤグ
同じくシネロン・キャンデラ社のレーザー脱毛機器で、1,064nmと波長の長いヤグレーザーを使用します。根深いヒゲや効果が出なかった部位の脱毛に最適な機器です。それだけ痛みは他の機器よりも強くなりやすいので、照射と同時にマイナス26℃の冷却ガスを噴射しています。

□BYMACH
こちらはサロンで用いられる光脱毛機器。レナード株式会社の完全国内製で、SHR式とIPL式がボタンひとつで切り替えられるタイプです。ヒゲ脱毛にも多く使用され、効果は脱毛だけでなくフェイシャルエステなどでも使用されています。

□フェニックス
こちらも同じくレナード株式会社の脱毛機器。1200nmと波長も長く、脱毛効果も高く期待されていることから、ヒゲ脱毛など男性の太く濃い毛などの脱毛にも多く使用されています。BYMACH同様に美容目的でも使用されるサロンも多いです。

まとめ

個人差はありますが、ヒゲ脱毛に必要な施術回数は自己処理が楽になるレベルなら5回、すべすべの肌を目指すなら10回がひとつの目安です。前者であれば5回コース、後者であれば無期限コースを選ぶとお得な料金になります。

最初の頃はほとんど効果を実感できませんが、回数を重ねてくると目に見えて量が減り、施術中の痛みも弱くなるはずです。ヒゲ脱毛は1回だけで諦めないで時間をかけて取り組みましょう。