男性も知るべき!?平安時代からの日本の脱毛史
最近では、男性も脱毛するようになってきました。
いったいどういう歴史を経て脱毛は普及してきたのでしょうか?
ここでは、教科書には載らない脱毛の日本史を勉強します。
世界的に見ると日本の脱毛の歴史は浅い
世界は広いです。
世界では日本よりうんと早く脱毛が普及していました。
古代オリエントでは・・・
硫黄やデンプンを含んだ除毛剤が古代オリエントで発見されています。
これは、世界では紀元前3000年から4000年頃の時代で、場所は今の地中海や中東付近にあたります。
地中海沿岸では・・・
地中海沿岸の国々では「紐や縄で毛を挟んで抜く」という脱毛が行われていました。
とても大変そうですが、この方法は現在でも地中海や台湾で利用されています。
イスラム文化圏では・・・
イスラム文化圏では、聖典である「コーラン」にムダ毛は不潔なものと記載されており、古くから脱毛が行われてきたと聞きました。
このように、古くから宗教的な観点や、衛生的な観点で脱毛が行われてきました。
それ以外でも、ローマでは美容の観点から脱毛が行われてきたという話です。
しかし、アジアではそれほどしっかりとした脱毛は行われてきませんでした。
では、日本はどのような過程で脱毛が受けいれられ始めたのでしょうか?
チェックしていきます。
日本の脱毛の始まりは平安時代
日本の歴史で脱毛の記録が残っているのは平安時代です。
これは、『枕草子』や『源氏物語』に記載されています。
当時は「トリミングとしての脱毛」が主流でした。
トリミングというのは例えば、額の形を整えるということが当てはまります。
「麿(まろ)」のように目と眉毛の間が広く空いた絵巻で有名な引眉(ひきまゆ)も、毛を抜いたり剃ったりして整えていたとのことです。
この引眉文化は、江戸時代まで続きました。
毛抜きを使って脱毛する様子は浮世絵にも描かれています。
当時、女性が美しさを求めていかに試行錯誤していたか、感じられますよね。
「えぇい!引眉なんて面倒臭い!」除毛剤は江戸時代に誕生
さて、日本では長いこと「引眉」で脱毛していましたが、とうとう江戸時代に変化を迎えます。
江戸時代にはついに除毛剤が出来上がりました。
当時の除毛剤は、木の実から取ったアブラと軽石を砕いて粉にしたものを混ぜていました。
これを、手や足に擦り込んで毛を摩耗させていたのです。
なんとも痛そうでお肌への負担も大きそうですが、これがこの時代の先端の脱毛方法として注目を浴びていたようです。
遂に永久脱毛が検討される!明治時代
明治になって開国すると、一気に近代化が進みましたよね?
そのとき、永久脱毛を考える人が現れ始めました。
でも、永久脱毛はやはり簡単なものではなく・・・
肌に硫酸を塗ったり、汚れた針で毛穴をふさいでみたり、と、今となってはかなり危険な方法が多かったです。
これらは当然、肌を痛めるし跡を残してしまいます。
アメリカでは1875年に電流を用いた方法が発明されましたが、当時の日本ではこのようにまだまだ危険なチャレンジが行われていたようです。
高度経済成長期にワキ毛の処理が一般的になった
戦争(第2次世界大戦)が終わって急激な経済成長を遂げている頃、ワキ毛の処理が一般的になりました。
女性のワキ毛処理は今となっては当たり前ですが、日本ではほんの浅い歴史です。
そして平成、アンダーヘア脱毛の普及、男性の脱毛・・・脱毛は広く受け入れられ始めている
昭和の終わりころから永久脱毛マシーンがアメリカで考え出され、1997年、永久脱毛のマシーンはついに日本に初上陸しました。
同じ時期くらいからVIO(デリケートゾーン)の脱毛も普及をはじめ、現在進行形で永久脱毛・VIO脱毛共に広がりを見せています。
2010年を超えて、男性の間でも脱毛が受け入れられ始めました。
男性の脱毛は一般にはまだ強く普及しているとは言い切れませんが、今後は現在の女性の脱毛のように広く普及されることが予想されています。
気配りのできる男は最高!
脱毛はカラダへの気遣の証拠です。
自分のカラダを気に掛け、お手入れするその姿勢からは努力が伺えます。
そういった気配りを知ると、周りの人は嬉しいもの。
まさに脱毛は、男性の気遣いが垣間見れる瞬間なのです。
脱毛はお金が掛かりますが、男性にとっての最高の投資になること間違いありません。